「龍が如く」ってただのヤクザゲーだと思ってたんだけど

 

 

GW10連休は「龍が如く」シリーズ制覇のためずっとゲームしてました。ナンバリングは0〜6が出ていて、いま6の最中。0と1はGW前にクリアしたので、2,3,4,5をがっつりやってました。後悔ひとつもない。

 

 

龍が如くシリーズ、これまで全然やったこともないし興味もなかったのですが、あれよあれよという間に落ちてしまいました。なんですかこの沼。早く誰かに教えてもらいたかった。

 

これまで私が好んでやってきたタイトルはドラクエだの牧場物語だの逆転裁判だのポケモンだの牧歌的なものばかりで、グロいのもアクション激しいのも苦手。ゲームを買う際、龍が如くが選択肢に入ってくることはありませんでした。兄もゲーム好きだけど、めっちゃパワプロウイイレやってたし。

 

 

いやもう想像とは全然違う世界が広がってました。ただのヤクザゲーじゃなかった!!!

 

 

以下、長年のシリーズファンには「何を今さら」という部分がほとんどでしょうが、2019年にようやく龍が如くに出会った女の感想として大目に見てやってもらえると嬉しいです。

 

※個々の作品のネタバレはありませんが、ナンバリングが進むにつれての立場やプロフィール程度は触れます。

 

 

すべての始まりは「キムタクが如く」

 

 

私に龍が如くを勧めてくれたのは、友人のあこさん(鈴木梢(あこ) (@aco220) | Twitter)です。本当にありがとうございます。大好き。

 

きっかけは、年末に発売された「JUDGE EYES:死神の遺言」(通称・キムタクが如く)。龍が如くスタジオが制作した作品です。

 

 

 

JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言 - PS4
 

 

 

 

キムタク操作してみたいし面白いらしいし買ってみようか、でも龍が如く全然わからないしな…と二の足を踏んでいた私を、あこさんが後押ししてくれました。「龍が如くシリーズやってなくてもストーリーわかるから」。ふむそれならと、年末年始の休みを使ってやってみました。

 

 

 

 

 

いやもうすごかった。

 

 

映画のようなごっついメインストーリー、無数にある街の人たちとのサブクエ(サブストーリー)、キムタクだけじゃない魅力的なオリジナルキャラと豪華俳優陣の出演、リアルすぎる繁華街、シンプルで私でも全然できる操作性とアクション。やり込み要素エグくてびっくりしました。東めっちゃよかった。

 

 

 

 

そうして「キムタクが如くめっちゃ面白かったです〜!最高〜!」とあこさんに話してから数ヶ月後、一緒にコストコ行った帰りに、龍が如く0を借りたのでした。

 

 

 

極道社会における「兄弟」の関係性、めちゃくちゃに尊すぎた

 

 

龍が如くを見たこともやったこともない方に説明すると、シリーズの主人公は桐生一馬という男です。超強くて芯の通った伝説の極道。

 

 

とはいえ桐生が極道やってる期間はほんのわずかで、ずっと伝説だのなんだのと抗争や事件に巻き込まれていくことになります。彼の巻き込まれ力はちょっとやばい。

 

 

シリーズを通して、だいたい組同士の抗争やらシマ争いやら跡目を誰が継ぐかやらでモメモメしています。そのへんの騙し合いや裏切り合いが楽しい。大奥なのかな。

 

 

0は桐生一馬と真島吾朗(後の関東最大の極道組織「東城会」の大幹部)の若い頃のお話。真島ターンもめちゃくちゃいいのですが、0では桐生一馬の兄弟分である錦山彰との関係性にグッッときました。

 

 

 

龍が如く0 誓いの場所 - PS4

龍が如く0 誓いの場所 - PS4

 



※左が真島吾朗で右が桐生一馬

 

 

 

龍が如くを通してでしか理解できてないのですがw)極道社会における"兄弟"というのは対等な関係にあり、裏切りや騙し合いがあるその世界でも信頼しあえる存在なのです。同じタイミングで極道の世界に入った親友だとか、めちゃくちゃ男気に惚れただとか。

 

 

 

 

 

0では、まだまだ若造な桐生が、借金取り立ての際にカタギ殺しの濡れ衣を着せられるところから始まります。そして組の命令で、桐生を追う羽目になる兄弟・錦山。めちゃくちゃよすぎてめちゃくちゃよいです。だって彼らは同じ孤児院で育った親友なんですよ。「おめえがあんな殺し方されるくれえなら俺の手で」「やっぱ俺はおめえがいないと無理だ、兄弟」みたいな……ウッ…

 

 

 

 

0のもうひとりの主人公・真島吾朗は、とある事件をきっかけに極道社会から追放され、キャバレーの支配人をさせられているところから始まります。大阪の繁華街(道頓堀を模した"蒼天堀"という街)におり、地元のヤクザに飼われている状態。刑務所にいる兄弟・冴島大河のため、極道への復帰を望む中、ある殺しを命じられる……みたいな感じです。ここから桐生とつながっていくストーリーめちゃくちゃ面白い。

 

 

真島の兄弟分である冴島大河はまだ登場しません。冴島のために極道に戻りたいと話すのに、「ムショから出てきたら、冴島は俺のこと殺しにくる」みたいなことを喋るわけです。気になりすぎる。伏線は4で回収されます。

 

 

 

 

0のめちゃくちゃ最高なストーリーとオリジナルキャラで完全にハマった私、1〜6を即購入しました。

 

 

 

推し、カラオケ行くしキャバクラで遊ぶし死にかけるし死ぬ

 

 

プレイできるキャラは桐生一馬だけではありません。前述した真島吾朗だの冴島大河だの、めちゃくちゃ強い金貸し・秋山駿(cv山寺宏一)だのでバトルしたり街を歩いたりできます。

 

シリーズを通して東京・大阪・名古屋・札幌・福岡などなどいろんな繁華街で遊べます。メインは新宿歌舞伎町を模した"神室町"。神室町はほぼ完全に歌舞伎町の地図で作られているらしいので、龍が如くファンは歌舞伎町で迷わないらしい。まじか。

 

 

神室町ではカラオケ行ったりキャバクラで遊んだり麻雀したり人助けしたり不動産王になったりキャバクラ運営したりディスコで踊ったりできます。推しキャラがキャバ嬢とアフターで温泉デート楽しむとは、どんな世界線

 

 

キャラ達はストーリーの中で眉間にしわ寄せてあいつ絶対ぶん殴る、みたいなことを言っていても、ヒトカラで高得点だして「よし…」だのと呟くし、街のスナックでぼったくられるのです。キャラが人間すぎる。多面性。

 

 

 

シリーズを通してドンパチするので、めっちゃいろんなキャラが出てきては死にます。「ここでー!?」っていうのもあれば、「なんであんなに撃たれたのに死なないの…」っていうのも。3のラストシーン私もうめちゃくちゃ泣いた。

 

 

とにかくみんな強くてカッコいい男たちばかり。悪いやつもたくさんいるけど。女らしさや男らしさを語るのはナンセンスなこの時代において、男性性あふれるフィクションに浸かるのも悪くないです。「惚れた女の前じゃ弱みは見せられねえ」みたいな、今じゃ言わないもの絶対。極道社会という、われわれカタギとは全く違う世界線の住人たちなので、シンプルにカッコいい〜!って気持ちよく楽しめます。

 

 

 

そういう人間みあふれるストーリーや構成が最高すぎてどっぷりでした。私、龍が如くやるまで、マジで「ただ喧嘩するだけのゲーム」と思ってました…ごめんなさい…

 

 

 

 

ソシャゲと違って情報量追いつきやすいからとてもいい

 

私、いわゆる女性向けソシャゲもよくやるのですが、始めたタイミングによってユーザーの情報格差があるのとてもよくないなーと思ってるんです。新規ファン増えにくいので。元々のファンはお金と時間かけてそのアカウントを育ててるので、致し方ない部分もあると思うのですが。

 

 

龍が如くは現在アプリもありますが、コンシューマーゲームでほとんどの情報を得られるので、そこがハマりやすいポイントだったかなあと思います。

 

 

ピクシブで検索してみたら2次創作やら同人やらめちゃくちゃあるジャンルでもあったようで。描かれている絵が超かっこよくてかわいくて笑えて最高でした。オタク、このジャンル絶対好きだよ…。

 

 

 

アクション苦手でもEASYであれば難なく敵を倒せますし、ガチのグロいシーンはあまりないので、「全く興味なかった」という方にも今からおすすめしたいです。この10連休、龍が如くに捧げちゃったけど本当にめちゃくちゃ楽しかったな〜〜!!真島吾朗のこと好きすぎてパイソン柄ジャケット買っちゃいました!!!!!