手持ちiPhone6だけで動画を撮りました。やったこととか考えたこととか。


こんにちは、ながち(旧たかち)です。

1月末より進めていたものが、昨日リリースされました。

www.jalan.net


動画は以下よりぜひ。BGMもカッコイイので、音付きがおすすめです。


KAMAKURA MOVIE - jalan from chiharu on Vimeo.


はじめての試み&他の業務もしながらで、
構想に1週間、撮影日に2.5日、ちまちまと編集をしていておよそ3週間ほどでのリリースとなりました。パチパチ

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もろもろ、備忘録として書いておきます。

単純な「動画やってみたい」からスタート



おかげさまで、たくさんの方に見ていただけてとてもうれしいです。

もともと歓送迎会や旅行の動画は趣味で作っていましたが、
こうやって公に発信するようなものを作るのははじめてでした。

記事にも書きましたが、わたしがいるのは雑誌の編集部なので、
機材やらノウハウやらは一切持ち合わせていません。

ただ、netメディアをやっている身でもあるので
「動画をやってみたい」気持ちはありました。

で、わたしが担当になり編集長と一緒に相談しながら作っていった次第です。

まずとにかく掴みたかったのは、あらゆるPR動画やバズった動画を見て
「どこがどう良いと感じるか」「どうやったらこんないい感じのものが撮れるか」。
もはやこれは、ノウハウや撮影技法のレイヤーではなく、感覚的なもののように思えました。

もんもんと考えた挙句にたどり着いた答えは、「インスタジェニックとは『余白をつくる、想像させることである』」こと。
これをもとに構想を練りました。


余白をつくる、想像させる



すこし前に、以下の作品をつくった電通の菅野さんにお会いする機会がありました。


Sound of Honda - Ayrton Senna 1989 - Legendado


この作品の話をしたとき、「アイルトンセナがホログラムでなくて光だったのは、『そこにいる』という想像の余白をつくりたかったから」に近いニュアンスのことを伺いました。

こんなに立派な話では(もちろん)ありませんが、
ほかにもいろいろな動画を見て

どんな話をしているのかな
どんな匂いがするのかな
どんな音が聞こえるのかな

などの、正解をすべて出さないような、そういう想像させるカットが「いい感じ」っぽいなと。それをもとにラフを起こしました。
たとえば、記事のアイキャッチになっているカットは「すべてを写さない」ひとつの例です(お社が見切れている)。

やったこと



舞台(鎌倉)が決まってからは、「どんなところならいい感じの絵になりそうか」の選択でした。
こういう動画を作る際には1箇所を念入りに撮影するよりも
いろんなところをたくさん紹介するほうが良いと思い、
20〜30箇所近くをリストアップし、それぞれ撮りたいカットを決めました。

もちろん無断で撮影させていただくわけにはいかないのですが、
アポをとるにも場所の多さと前例のなさが壁になり
今回は、基本現地で突撃アポでした(すみませんでした)。


町歩きをしていると素敵な場所に遭遇することもあるので、
その都度「こういう企画なので、撮らせてください」の連続で。


で、もりもりiPhone6で手持ちで撮影し(1カット5秒程度)、
某ソフトでキリバリして完成です。

最初、たいそうな三脚をいくつか持って行っていたのですが
手ぶれ補正の技術革新は恐ろしく、ぜんぜん気になりませんでした。

撮影で鎌倉へ行くたびに荷物は軽くなりましたが、
最後まで許可をいただくために話しかける緊張はとれなかったなあ…。


考えたこと



動画づくりは初めてのことだったので、
本誌編集やWEB編集の同僚にたくさん意見をもらいました。

「冒頭で鎌倉とわかるほうが良いのではないか」
「撮影場所をキャプションに入れるべきではないか」
「中盤に長いカットでヒキを作ったほうが飽きないのではないか」
「MV感をなくすためにクレジットは遅めのほうが自然ではないか」

ほんとうに、手さぐり。何度も直して何度も観てもらいました。
どうにかこうにかで生み出した作品です。




じつは、動画の中では「鎌倉たる有名スポット」のカットがいくつも抜けています。
でも、気持ちが伝わるような動画に仕上げられたつもりです。

それはやっぱり、最初に立てた
「余白をつくる、想像をつくる」で叶えられているのかもしれません。



こういう感じ。
そうそう、鎌倉行ったらこういう感じ。

ここまで行ったらこの後ここ行くよね。
その後、ここに行くのが鉄板だよね。




そういう雰囲気が伝われば、今回の動画は十分な役割を果たしていると考えます。

これから動画をつくるときには



結局、今回の動画には特別な機材もモデルも用意していないので、
もう非常に、気楽な動画になりました。

わたしのだいすきなaugment5の映像作品には遠く及ばなくとも、
上記のような動画であればすぐ作れることを明記しておきます。

・持ち物はiPhoneと企画書だけ
・どんなものを撮るか、どこで撮るか、右脳を使ってフルにイメージ
・あとはラフとBGMを用意するだけ

重ねて、とっても素敵なBGM提供をしてくれて
小・中の同級生でミュージシャンの道を選んでいる
MINAMISのベーシストに心より感謝いたします。


映像関係に勤めている方からすれば
技法的に至らない点ばかりかと思いますが。
ちょっとずつうまくなりたいと考えております。

さて、次はどこに撮りに行こうかなと考え中。ていうか行けるかな。
この編集部を卒業するまであと2,3週間なので、
もしかしたら第2弾は厳しいかもです。ぐわー!

これから花も咲くし春がくるし、ほんとうにいい季節なんだけども〜。