チョコレイトに転職しました
コンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.で働き始めてから3カ月経ちました。
転職のきっかけは以下のプレスリリース。これが出たのは2月5日、ちょうど私の26歳の誕生日でした。誕生日だからと有給休暇をもらって家でくつろいでいた時に、プレスリリースを見かけて、「うわあ、かっこいい~!これ私がやりたかったやつ!」ってなって。1時間後には履歴書を送っていました。
チョコレイトは「世界一たのしみな会社」を目指しているコンテンツスタジオ。ざっくり言えば、新しくて最高なエンターテイメントを日々がんばって作っています。ありがたいことに、さまざまなメディアに中の人のインタビューが載っているので、会社が考えていることは↓を読んでいただけたら。
戦略的に「遊び場」つくる インフルエンサーを集めたコンテンツスタジオの勝ち筋 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
ピュアに「世界一たのしみな会社」を目指すから、気鋭の人材は惹きつけられる──チョコレイト 渡辺裕介×クラシコム 青木耕平 対談前編 – クラシコムジャーナル
以下、そんな会社に転職した私の話を書いていきます。
まず、私の簡単な経歴はこんな感じ。
18~19歳:株式会社LIGで営業→オウンドメディア編集・ライター
20歳:温泉ライター→バーテンダー
21~23歳:株式会社リクルートライフスタイルで雑誌編集(じゃらん)
23~25歳:ヤフー株式会社でヤフトピ編集→動画事業立ち上げ
これまでのキャリアのほとんどを編集に捧げてきましたが、今はぜんぜん違う仕事をしています。
YouTubeがんばって伸ばすビジネスプロデューサーです
今はFan Growth Unitという、大雑把に言ってしまうと「YouTubeがんばるチーム」に所属しています。自社オリジナルのYouTubeチャンネルをメインに、どうやったらファンができる?どうすればもっと伸びる?どうやってお金を稼ぐ?を日々考えています。
肩書きは「ビジネスプロデューサー」。つよめな肩書きにドキドキしますが、IT企業でいうプロジェクトマネージャー的な立場だと思ってもらえたら。
YouTubeを仕事にしている、というと、「YouTuberをプロデュースするってこと?」とよく聞かれますが、そうではありません。YouTuber以外のやり方で勝ち筋がないか、を考えています。企画軸で勝ちたい。
私の毎日は、YouTubeのアルゴリズムを観察し、テッパンと流行とカルチャーを調べ、アナリティクスにかじりつき、得た知見をコンテンツに還元できるように調整と決断をしながら、日々ファンになってもらえるように試行錯誤する…の連続です。チョコレイト自体、華やかに見られがちですが、わりと泥臭い。そして難しい。
転職してまもなく、本屋のビジネス書の棚にヒントを探しに行ったとき、この仕事の事例がほとんど他にないことに気づきました。世の中にまだほとんどない仕事をしていることは単純に嬉しかったのと同時に、ヒントなさすぎてやべえってなりました。まだまだ試行錯誤の最中です。
時々TwitterでYouTube観察の様子をツイートしているのは、こんな仕事をしているからでした。
日本のYouTuberの人気企画とかテッパン企画ってパターンあるなあと思って25に分類してみた〜!ドッキリは広すぎて噛み砕いた😇これでYouTuberになれるし、動画以外の企画も発想しやすい pic.twitter.com/7z9YnF2Dtj
— ながち (@nagachiharu) July 17, 2019
3カ月経って、最近ようやっと「YouTubeチャンネルは、メディアづくりとそう変わらないんじゃないか」と思い始めています。一発バズればOKってわけじゃなくて(そもそも一発バズることも、アルゴリズム的にはめっちゃ難しい)、じんわりファンが広がっていくものなんですよね。
あとはもう愛。愛が超~~〜大事だなと。作り手の体温がめっちゃ必要です。そして、すでにある市場になんらか引っ掛けなければいけないことも分かってきました。
YouTubeでファンづくりの実験を重ねていると、本当にこれからのコンテンツは「流通設計」が超必要になってくるなあ、と思うようになりました。
これは私の持論ですが、最近オウンドメディアがばたばたと閉じているのを見ていて、今後は自前でコンテンツをプールする場を持つのはだいぶ厳しいんじゃないかなと思っています。おそらく、どんどん巨大プラットフォームに事業としてのコンテンツが流れるようになるのかなあ、と。そうなったときに、アルゴリズムとカルチャーにすばやく最適化させる流通設計の能力があると強いのかも、なんて思っています。
そんな思いで、最近はめっちゃ数字に向き合いつつ、YouTubeを観察しまくっています。まじめ~!
転職してよかったよ!楽しい!
暗中模索感がすごいですが、全体的には楽しい仕事ばかりで、転職してよかった~ってめっちゃ思っています。
元々チョコレイトに入りたいと思ったきっかけは、「エンタメに恩返ししたい」だったからなんですよね。
夫が昨年入院して、生きるか死ぬかの様子を間近で見ていたとき、私の心を救ってくれたのは当時放送していた「おっさんずラブ」でした。周りの励ましも心配もしんどい中で、ただただ、「来週の放送まで生き抜かなきゃ」と牧春が思わせてくれた……。そういうものが自分にも作れたらな~~と、エンタメ業界の門を叩いたのでした。
会社の人たちを一言でいうと「明るいオタク」。みんな明るいなにかのオタクで、日々おもしろいコンテンツの話ができるのは最高です。ソシャゲのガチャ回してるって話も全然引かれない!うれしい!
出身業界でいうと、広告代理店やテレビ制作の方が多くて、私のような出自がインターネットメディアの人は少数派です。はてな、LINE、Buzzfeed出身がそれぞれ1人ずついるぐらい(会社全体の人数は50人ほど、たぶん)。空気もカルチャーもかなり違うため、慣れるために最初はわりと戸惑いました。
いまはYouTubeの仕事をしている、といっても、半年後も1年後も同じ仕事をしているかというと、確証はまったく無くて。1日、1週間、1カ月でめまぐるしく状況が変わる中で、ベストを尽くす日々です。そういう荒波感、今まで本当になかったな…と。少女漫画に出てくる男のごとく、「おもしれー会社……」って思っています。
最後に、チョコレイトで働いてみたいぞ!!って方がおられれば、紹介制度もありますのでぜひ気軽にお声がけください。(友人限定)
引き続きがんばるぞ!!
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※2022年1月12日追記
おかげさまでチョコレイトで働き始めてからずいぶん経ち、元気に働いております。完全に自分の記憶から薄れて無くなっていたこの記事ですが、最近入社される方から「読みました」とお声がけされることが相次ぎまして。
聞くと、チョコレイトに転職したことをブログで書いている人って全然いないみたいです。で、「チョコレイト 転職」などと調べると、この記事にたどりつくという…。内定辞退に繋がっていないことを祈ります。
この記事を書いていたときはきらきらと希望に満ちていた入社3ヶ月でしたが、さまざまな悲しいことや落ち込むことや失敗を経て、もうすぐ勤続丸3年を迎えます。50人だったメンバーは100人に増え、26歳の私は29歳に。ずいぶん仕事内容も変遷してきました。
まだまだ新しい会社なので、本当にいろんなことに挑戦しては方向転換する、を繰り返しています。この記事で以前紹介していた自社運営のYouTubeチャンネルはほとんどが姿を変え、私はその後キャラクター(IP)事業担当になりました。ゴリゴリのライセンスビジネスと小売の世界へ飛び込み、「どうすれば誰でも知ってるあの雑貨店に、うちのキャラクターの商品も置いてもらえるのか?」「商業施設でのポップアップをどうすればしっかり利益が出る形で運用できるか?」といったことを考えていました。2年以上携わったキャラクター事業ではリーダーなるものを務め、また2022年からは新しい仕事が始まります。
入社3ヶ月の私が「巨大プラットフォームのアルゴリズムとカルチャーにすばやく最適化させる流通設計の能力があると強いのかも」と書いていて、今でもそんな感じで悩み頑張っているよ〜と思いました。SNSはもちろん大切だけど、それだけではなかなか。
いいことも悪いこともいろいろあるけど、引き続きなんとか当てていくぞという気持ちで挑んでいます。たしかに前進しているから多分大丈夫。よかったら、一緒に働きましょうね(読んでいる転職者向けメッセージ)