イベントに行けないから、紙とWEBについての経験談を書いておく


今日、下北沢B&Bでこんなイベントが開かれる。

bookandbeer.com


佐藤慶一さんと小川未来さんは会ったことがないのだけど、
おそらく年齢はそんなに離れていなくて、共通の知り合いも結構いて、
一度お会いしたいと思っていた。
(小川さんは私がいま働いている会社のグループ会社に就職するとも聞いたし)

チケットまで取っていたイベントだったのだけど、
おそろしいほど大切な会とバッティングしてしまって、いけない。

彼らがWEBと紙の編集について何を考えているか知りたかった、、

いけないことに悲しみを感じて、ちょっとお仕事の話をしようと思った。

どこからどこまで、というオールドファッション



学生身分でこんな話をするのも恥ずかしくて仕方がないのだけれど、
今までWEBライター(商業&内部)→WEB編集者(オウンドメディア)→雑誌編集者というお仕事をさせて頂いた。

※私はいま、R社が出している月刊の旅行情報誌で編集者をしている(新人)



紙にきて1年、いろいろと違いがありすぎて困惑している。

お仕事領域の違いについて下記にいろいろと雑感を書いてみたんだけど、
どこからどこまで、と考える時点でものすごいオールドファッションだなと自覚した、と先にお伝えしておく。

MacでWordpressでGoogleドキュメントの世界から、
Windowsで紙でOutlookの世界に行ったがゆえに、凝り固まっているなあと。




何がWEBにとって編集なのかしら




大先輩が「編集とは"偏集"である!」とよくセミナーで言っている。
偏って「何を」集めるかが、編集者の決めることなのだと教わった。
私の隣に座っている先輩が「編集はどれだけ削ぎ落とすかが仕事」とよく言う。
企画にとって不要な情報をなくさなければ、紙面はまとまらないのだ。

でも私の経験則でも、いろんなWEB編集者と会っても、それには当てはまらないなと思う。
文字数、記事数、言葉の表現に際限がないので、偏って集める必要がほぼない。
よほどニッチなWEBメディアじゃない限り。使い古された言葉いえば最高に自由。

紙で脈々と受け継がれてきた「編集」の話を聞いた私は、
WEB編集って何が編集なのかよくわからなくなってきた。全然違うじゃんと。

記事の責任者は誰なんだろう



メディアの方向性を握るのはWEB編集者の役目だと思う。
そこに流す記事(コンテンツ)の質担保はWEB編集者。

でも記事のネタ出しをするのはライター…!

他の雑誌を知らないので見当違いなのかもしれないけれど、
私が勤める媒体で「ネタ出し」をライターさんにお願いすることは編集領域に入る。

ライターさんにお願いするのは先方への掲載交渉、素材集め、データ起こし、指定した文字数に収まる文章を書いてもらうこと。
WEBとは比べものにならないくらいの値段をお支払いするけれど、やはりその分手間が多い。

企画(メディア)にどんなものを載せるべきか、を考えるのは、編集者の仕事。
だから私の媒体では、どんな記事の責任者も編集者だ。


でもWEBはライターを立てる傾向が強いので、ライター自身の責任を問われやすい。
これは、そもそもネタ出しをお願いしているからだとも言えそう。言い出しっぺというか。
WEB編集者はメディアの責任者だけど、記事の責任者にはなりにくい(表向きに)

そのへんが曖昧だから全然違うな〜と思う。

ディレクターの領域でもある



PVをKPIにするなという話もあるけれど、多くのWEB編集者はPVでいろいろと次を考える。
そのためには関連記事をばしばしリンクするし、時にはメディアの目指している姿に関係のない記事もあげたりする。
企画外のことをすることはWEB編集者の仕事だなと思う。
(TABILABOの旅じゃない感…と今書こうとしたら、メディア理念が「いま世界で起きているあらゆるトピックを扱う、世界とつながるネクストマガジン」だったから諦めた)


SNSシェアをもっとしてもらうために云々、回遊率をあげるため関連リンクの紐付けは云々、そういうのはWEBディレクターの領域…に足を突っ込むことなんだろう。
きっと一緒に試行錯誤しているのだから、紙より多角的に考えられそうでいいなと思う。


ちなみに、私の媒体では編集者が予算管理をする(プロデューサー的な役割)をするのだけど、これは紙では珍しいらしい。
でもWEBでは当たり前だった。



もっと尊重したらよかった、とすごく反省する



おそらくいま「WEB編集者」がやっていることは校正さんに近い気がする。
校正する人員があまりいないから、当然といえば当然なんだけど。
WEB編集といいつつ記事のトンマナ合わせるだけだと「???」となる。

そして、ライターさんとの関係性があまりよくないなと思う。
これは元も子もないのだけど、WEBライターのライティングの質が悪いからとも言える。

私もWEB編集をやっていたときによくしていたのだけど、
記事の構成や言葉をまるっと変えたりしてしまう。無許可に。

ライター⚪︎⚪︎、とその人の名前を出すのであれば、
「こういう風に変更したほうがいいかもしれないんですがどうですかね」
みたいな相談をしないとだめだった。言葉で戦っている人たちに失礼だ。
自分が例えライターの経験があろうとも、お願いをしている身なのだから。

そういう傲慢さがあったりするのもWEB編集ならではだなと思う。


Windowsで紙でOutlookな世界



そんな雑感を書き込んだ平日朝。
今日は前々からお休みをいただくことになっている。

久々に使った自前のMacはなんともまあ使いづらい。
この1年間、Windowsで紙でOutlookにどっぷりなので、
ずいぶん染まってしまったなと思う。
エクセルのファイル名が日付で、
それを送りあいしながらやりとりするのも普通だ。
PDFで校正が送られてきても拒否反応はもうない。

WEBで働いていた時の知人に話すと驚かれる。
1年前の私も想像できなかったよ、たしかに。

私は1年後に紙から離れることを決めているので、
今のうちにたくさんのことを聞きたいし、話したいなと思う。

今日のイベント行きたかったな〜と思いつつ、出る支度をば。

広告を非表示にする