ヨーロッパ3カ国の温泉巡りにボーナスほぼ全部つっこんだ

 

 

 

転職に際し、もろもろの事情とわがままを聞いてもらい、丸々1カ月のお休みをいただきました。憧れの有休消化ってやつです。

 

 

1カ月、だらだら映画やドラマを見たりソシャゲやっててもよかったのですが、せっかくだからと頑張って計画立てて行ってきました。海外。

 

 

そう、ヨーロッパの、温泉巡りに!イェ〜〜〜〜〜〜〜イ!

 

 

私、温泉オタクOLとして雑誌やネットメディアでときどき記事を書いている者でして。日本で巡った温泉は400超。いま26歳なので、年齢のわりには行ってるほうな気がします。

 

これまで海外で行った温泉といえば、寒すぎて足元しか入らなかったトルコ・パムッカレと、飛び蹴りしたら崩れそうな台湾・北投の公衆浴場だけ。

 

 

日本の温泉は土日あれば大体のところは(頑張れば)行けちゃうので、ガッツリ期間かけないといけない海外の温泉に挑戦してやるぞと。

 

3カ国、15の温泉に行ってきました。ドイツ、ハンガリーアイスランドです。

 

なんでドイツ、ハンガリーアイスランドなのさ

 

イギリスやイタリアにも温泉はあるのですが、巡りやすさと興味で選びました。

 

・ドイツ

ドイツの温泉保養地にはヨーロッパ各地から貴族や作曲家、作家が訪れたそうでして、さながら将軍や文豪に愛された箱根・熱海のようだなと。歴史的背景にグッと惹きつけられました。あと、ドイツは入浴による健康プログラムもかなり研究されてるって聞いたことがあって。さらに個人的な理由ですが、19歳のときにドイツ語圏留学をしていたので、久々に行きたいなあと思ったのでした。

 

ハンガリー

ハンガリーは温泉大国といわれるほど源泉数の多い国。首都ブダペストの市街地にも温泉施設が点在しているのでかなり周りやすいかなと思いました。ヨーロッパ式だけでなく、トルコ式浴場もあるらしいのです。トルコ式とか行ってみたすぎる。

 

アイスランド

火山の国で温泉めちゃくちゃ湧いてるので、外せないところでした。とにかくブルーラグーン(世界最大の露天風呂)に浸かりたい。

 

 

7年ぶりの海外ひとり旅。17泊19日。いやあ、もらいたてのボーナスがすっかり消えちゃいました。でもね全然後悔してないです。楽しかった〜〜!

 

 

【ドイツ】ぬるくて塩っぱい炭酸泉に惚れるし、サウナが超充実してて歓喜。入浴プログラムめちゃ楽しい

 

 

ドイツの玄関口・フランクフルトの周りには温泉地が点在しているので、そのあたりを狙いました。もちろん他にもドイツ国内に温泉はあるのですが、巡りやすさでいったら多分このへんが一番。

 

訪れたのは「ヴィースバーデン」「バーデンバーデン 」「バート・ホンブルク」の3カ所。ドイツ語でBadeは入浴の意味。Bad(バート)やBaden(バーデン)などの地名は、つまり温泉地を指すようです。湯河原とか湯布院的なことでしょうか。

 

リアルタイムでレポツイを投げていたので、掻い摘んで貼り付けていきます。

 

 

◾︎アウカムタール

 

 

◾︎カイザー・フリードリッヒ・テルメ

 

 

◾︎カラカラテルメ

 

 

◾︎フリードリヒス・バート

 

 

◾︎タウヌステルメ

◾︎カイザー・ウィルヘルムス・バート

 

 

 

巡った限りの感想ですが、ドイツの温泉の特徴はこんな感じ。

 

・塩っけのある炭酸泉。湯船は34〜38度くらい。特にバート・ホンブルクで飲泉したらマジで「炭酸水かな?」って思うぐらいパチパチしてました。湯船ぬるいからアワもそのまま。天国だった大好き。

 

・どの温泉地にも「現代的な新しい施設」と「トラディショナル施設」の2つがあって、どっちもめちゃくちゃ楽しかった。トラディショナルなほうは古代ローマ感がすごくて素晴らしいです。

 

ドイツでは温泉=高級保養地らしく、みんな「遊びに来てる」のではなく「休みに来てる」。だらだら温泉を漂ってて最高。民度も治安も良くて、街はめちゃ上品です。

 

・だいたいカフェバーが併設されてて、浴場内でビールとか飲めます。イェ〜イ!

 

・サウナかなり充実。どこの施設もフィンサウナやらアロマサウナやらスチームサウナやら、種類がめちゃくちゃありました。スタッフが説明しながらサウナストーンに水入れてブワーッて扇ぐロウリュ的な「アウフグース」はマジで1年分の汗かく。そしてサウナ、レディースデー以外は基本混浴裸…!涼しい顔して切り抜けました頑張った。

 

・「この湯船には何分入って」「このサウナには何分」とやたらと細かい指示をよく見ます。これがうわさの入浴プログラムか〜〜!?入浴が健康科学されてる感じ、たまんないですね。

 

ちなみに、温泉地にある「クアハウス」という娯楽施設がめちゃくちゃ興味深かったです。

 

 

 

ハンガリー】温度の違う湯船がたくさんあって永遠にマラソンできる。どこも芸術的でおしゃれだし湯も個性的

 

ハンガリー、というか、ずっとブダペストにいました。「ヨーロッパ最大のスーパー銭湯」とうわさのセーチェニ温泉をはじめ、ドナウ川沿いにもいくつか温泉施設があります。ほんとに街中にあるので、日本の温泉や銭湯に近い感覚でサクッと入浴できちゃうのがいいですね。ほかの観光とセットで旅程組めるので、海外の温泉浸かってみたいな〜ぐらいの方にもおすすめしやすいです◎。

 

 

◾︎ルカーチ温泉

 

 

◾︎セーチェニ温泉

 

 

◾︎キラーイ温泉

 

 

◾︎ゲッレールト温泉(私は4日間併設するホテル・ゲッレールトに宿泊)

 

 

◾︎ルダシュ温泉

 

 

 

巡った限りの感想とか特徴です。

 

外観も内観もめちゃくちゃカッコいいです。特にトルコ式浴場のキラーイ、ルダシュは超〜〜よかった。ルダシュに訪れる女性はぜひレディースデーの火曜日を狙って欲しいです(ほかの施設はレディースデーない)

 

・32度の湯船から38度の湯船、36度をはさんで50度のスチームサウナに行って28度にザブン、みたいな温度マラソンが永遠にできます。ドイツもアイスランドも温度違う湯船はあったけど、ハンガリーが一番充実してたかなあ。ちなみにサウナの水風呂も温泉なところが多かったかもですね。

 

・社交場としての機能がかなりあるようでして、みんなめちゃくちゃ喋ってます。日本のスパ銭みたいな感じ。わちゃわちゃするので、行くときは週末やピークタイムを避けたほうが無難かも。

 

・サウナはあるっちゃあるけどそんなに気合い入ってないっぽいです。ルカーチ以外はどこも水着で入れるので難易度は低め。

 

なぜか水泳プール併設されがち。そして深さ1.4mとか1.8mとかあるので、泳ぎに自信のない人は溺れる可能性高いのでご注意を。水泳帽が必要ですが、数百円で売ってます。運動好きな人にとっては、泳いだ後に一直線で温泉浸かれるのでたまんないと思います〜!

 

・芒硝のにおいがしたり硫黄のにおいがしたり重曹っぽいツルツル感があったりと、近場で湧いていながらも、温泉の個性はそれぞれ違っていておもしろいです。飲泉できるところもわりとありました。

 

・撮影OKな施設もあるので、みんなカメラを持ち込んでました!レジャー感強め!

 

 

アイスランド】蛇口ひねったら全部温泉なのかなっていうぐらいの神の国大自然に包まれる開放的な温泉露天が最高です

 

首都レイキャビクダウンタウンにあるホテルに滞在していたのですが、洗面台からもシャワーからもぬるつる硫黄泉がダバダバ流れているのにはびっくりしました。まさかのバスターミナルのトイレの洗面台からも温泉。

 

調べたら、アイスランドって基本熱い湧き水(地熱水?)を汲んで使っていて、冷たい水道水はその湧き水を冷ましているみたいです。給湯器要らず。地熱すごい。

 

超有名な世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」はじめ、スパ施設やら地元民御用達のプール(地熱水を使っていて、たぶん温泉)やらを楽しみました。

 

◾︎ブルーラグーン

 

 

◾︎シークレットラグーン

 

 

◾︎フォンタナスパ

 

 

◾︎ロイガルダルスロイグ

 

 

とにかく大自然すごすぎます。ドイツやハンガリーと比べても温泉はあたたかめで開放感抜群。特にブルーラグーンやシークレットラグーンは、ここまで来てよかった〜!って思える最高体験でした。

 

・温泉はいろいろあるのですが、いかんせん巡りにくい…。北海道ぐらいの国土に点在してます。レンタカー借りるにしても余裕たっぷりの日数が必要。ツアーもたくさんあるけど、洞窟だの氷穴だの滝だのと他の自然アクティビティとセットになってるので、温泉のためだけに来るともったいないかも(私)

 

・自然パワーによるコンテンツが強すぎるので、サウナやらマッサージやらはそこまで気合い入ってないです(温泉スチームサウナとかはある。すごい)。シークレットラグーンとか湯船だけで入場料3000円でしたもん。強気〜!

 

 

ちなみにアイスランドは初上陸だったのですが、とにかく物価高すぎて笑っちゃいました。スーパーのサンドイッチ800円。ビール一杯1200円。ホテルの朝食2000円。レストランのワンプレート4000円…(遠い目)。

 

その分(?)治安や民度はめちゃ保たれていて、たいへん平和な国でした。

 

私、アウトドアアクティビティになかなかグッとこない人間でして、軽装備だったのもあり、ゴールデンサークル(首都から近い自然エリア一帯)ぐらいしか観光しなかったのですが、スゲーってなることばかりでした。間欠泉、迫力やばすぎ。

 

 

 

ヨーロッパ温泉巡り、行きたい人へお伝えしておきたいこと

 

最後に、ちょっとまじめな話ですが、日本人がヨーロッパで湯めぐりする際の注意事項的なやつです。

 

 

 

まず、「日本と同じ客、同じもの」の延長を求めるのであれば、日本の温泉を楽しんでいたほうがいいと思います。雰囲気もルールも設備も何もかも違うので、同じものはヨーロッパにありません。

 

特に「水着で入るなんて、温泉に入った気がしなさそう」「ぬるい湯は温泉と認めんぞ」と思う方は、残念ながらおすすめできません…。私はぬる湯大好きなので、今回めちゃくちゃ楽しめた部分が大きいです。

 

 

日本と大きく違うのは、「みんな体を洗いに来ているわけではない」という点です。シャワージェルやシャンプーを置いている施設もありますが、日本でいう“風呂”の機能は、こちらでは温泉に求められていません。なので、湯船の清潔感はどうしても日本より劣ります。(お風呂セットを持ち込んでいる地元客もいますが、少数派です)(もちろんこっちでも、湯船に浸かる前にはシャワーを浴びるのがマナーです)(水質は管理されてます)

 

 

じゃあみんな何しに来てるのかといえば、日本と同じくめちゃくちゃリラックスしに来てます。頭からざぶーんって突っ込んだり。仰向けで湯面を漂ってたり。打たせ湯に凝ってる体の部位を当てたり。そんな感じです。

 

 

基本的に水着で混浴です。着替え用個室があるだけで、ロッカーも男女共用である場合が多いです。湯船ではめちゃくちゃカップルいちゃついてます。そういうのも全部ひっくるめて「ひえ〜!全然違うな〜!たのしいぜ〜〜!」って思えると最高だな〜って思います。

 

 

あと、あんまりヨーロッパは温泉施設のはしごがしにくいのでご注意を。それぞれ設備がガッツリ整ってるので、1カ所2〜3時間ぐらい余裕でかかります。どこも入るのに1回2000〜3000円ぐらいですしね。

 

日本でいえば、おふろの王様のあとに極楽湯をはしごする感じになっちゃうかなと。なんなら、テルマー湯からのラクーア、みたいなことも起こり得ます。

 

めっちゃしんどいので、はしごを軸とした旅程はあんまりおすすめしません〜。

 

 

本当に最高でした、お金と時間かけて行ってよかった

 

こういう純度100%な趣味の長期旅行ってそうそうない機会だし、本当に行けてよかったなーと思います。ヨーロッパの推し温泉を決めるとしたら、ドイツのフリードリヒス・バートかなあ。入浴プログラムが最高すぎたから、ぜひ日本にも同じような施設が出来てほしい。ハンガリーはルダシュ温泉が最高だったし、アイスランドブルーラグーンもシークレットラグーンも素晴らしかったです。

 

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20日間、毎日飽きずに連絡を取ってくれた夫と、レポツイにいいねしてくださっていたフォロワーのみなさんのおかげで楽しく過ごせました。ありがとうございます。

 

 

 

GWはゆっくりしたいので、ヒプノシスマイクのライブ盤で心を満たしつつ、龍が如くのナンバリング制覇に捧げます。真島の兄さん〜〜〜!!!まってて〜〜〜〜〜!!!!!