#わたし的コンテンツ大賞2017 「バズを見逃さない」仕事柄が出るラインナップになりました

 

「ビジネス書より、流行りの映画観たり芥川賞読んだりするほうが仕事に活きるのでは」

 

昨年、職場の先輩からこう教えられました。

 

わたしの仕事はニュースの編集者でして、政治からエンタメまで幅広く情報をとらえ、世の中の流れを読み、ニュースを届ける仕事をしています。
例えば、このニュースはみなさんのスマホに通知を送るべきか、とか。
とはいえ悩むことも多く、大量のインプットと価値判断を繰り返し、なんとか食らいついている次第です。

 

「流行りの映画観たり芥川賞読んだりするほうが」――は、決してビジネス書を下に見ているわけではなく(読むことももちろん必要)、ひとつでも「世の中を読む」ためのコンテンツ摂取をしたほうがいい、という教えでした。

 

 

そういうわけで積極的にコンテンツ摂取を試みた1年。本記事では私が今年世の中を眺めていて、個人的に「刺さった!」なコンテンツを紹介します。

とかく「バズを見逃さない」はいまの仕事には非常に重要で、自然と摂取するコンテンツもバズったものが多かったように思います。

 

コンテンツの良し悪しを判断するには多くの要素がありますが、以下はもう「私に刺さったかどうか」という一軸でしかないので、もろもろご了承ください。わざわざ明記するものでもないですが、仕事とそれに伴うアウトプットは一切関係がなく、わたし個人の独断と偏見です。(予防線)

 

わたし的コンテンツ大賞2017

  • 連ドラ大賞「カルテット」
  • 映画大賞「ラ・ラ・ランド
  • 小説・エッセイ大賞「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」
  • マンガ大賞「恋のツキ」
  • ゲーム大賞「アナザーエデン」
  • VODオリジナル番組大賞「バチェラー・ジャパン」
  • WEB記事大賞「ルギアをオカズに抜き続けて人間の道を踏み外しかけたが、友達のおかげで助かった話」
  • 尊い大賞「♯花まる」
  • 報道特集大賞「アジア、男余り1億人」

 

 

わたし的連ドラ大賞は「カルテット」

 

www.tbs.co.jp

 

2017年1月期、TBS系火曜22時からの「カルテット」。世界観が完成されていて終始のめりこみました。松たか子さん、満島ひかりさん、松田龍平さん、高橋一生さんの会話劇が小気味よく、「おとなの掟」もぶっちぎりでカッコいい。謎がほろほろ溶けていく大人なサスペンスがたまらなかったです。吉岡里穂さんの捨て台詞「人生チョロかった!」はグッときたなあ。

 

視聴率は振るわなかったのですが、当時のタイムラインはかなり盛り上がっていた印象でした。

 

あとは「バイプレイヤーズ」「小さな巨人」「架空OL日記」「CRISIS」「母になる」「ハロー張りネズミ」「陸王」もよかったです。

「過保護のカホコ」はただひたすらに竹内涼真さん優勝。今年の大河は何も言いますまい。真田丸が面白すぎたのです。

 

 

わたし的映画大賞は「ラ・ラ・ランド

 

gaga.ne.jp

 

完全に好みですがあまりSF、戦争、アクションは観ず、ハッピーな洋画とサブカルな邦画が好きなのでもう「ラ・ラ・ランド」で決定です。全ては叶わないことを教えてくれる、最高にロマンチックでカラフルな西海岸の物語。劇場で2度観て、ライアン・ゴズリングに恋をして、サントラ聴きまくって。ラストシーンを思うと今でも胸が苦しいすなあ…。

 

邦画は「帝一の國」。最後まで飽きずにゲラゲラ笑えて楽しいエンターテイメント作品です。騙されたと思って観てくださいまじで。菅田将暉さんは日本の宝。

「銀魂」はマンガ読んでた世代の人はおすすめです、世界観ばっちりで良かった。「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」はもうエッチでエモくて東京。「探偵はBARにいる3」はもう待ってました~!!ありがとう~~!!!って感じでした。

 

 

わたし的小説・エッセイ大賞は「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

 

https://www.instagram.com/p/BY7sTgrho5l/ 

芥川賞読んだり」――と教えられながら、受賞モノの読書が全然追いついておらず、反省です…。女性のエッセイが大好物で、角田光代さんやら、三浦しをんさんやらを読んでいたら1年が終わってしまっていました。

 西原理恵子さんも大好きで、「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」は号泣必至な生き方指南書です。西原さんは日本で戦う女全員の母のよう。「ダイヤもお寿司も自分で買おう」「王子様を待たないで」のフレーズは目にした方も多いのでは。

 

インターネットな文脈で手にした犬山紙子さん「私、子ども欲しいかもしれない。」、燃え殻さん「ボクたちはみんな大人になれなかった」も最高でした。劇団雌猫さん「浪費図鑑」も素晴らしかった。

 

 

わたし的マンガ大賞は「恋のツキ」 

 

morning.moae.jp

 

昨年から連載しているマンガですがご了承ください。

31歳のフリーター女性が主人公で、甲斐性もときめきもない彼氏との同棲生活の中、バイト先の映画館に来た高1のピッチピチ男子高校生と浮気するお話です。そしてその男子高校生に「二股でいいので付き合ってください」とか言われてしまい、どっちの道を選んでもいずれ地獄みたいなストーリー……。今年読んで一番面白かったです(連載中)。

ちょっと前によくTwitterでマンガアプリ広告に使われていた作品です。

 

ほか今年読んだ中では「BEASTARS」「西荻窪ランスルー」「しまなみ誰そ彼」「恋は雨上がりのように」「夢の雫、黄金の鳥籠」「青野くんに触りたいから死にたい」もマジでよかったです。いまさらながら「BLUE GIANT」を読んで号泣したり。こういう方向性のマンガでおすすめあれば教えてください…。

 

ちなみにWEBマンガでいえば、小山健さん「ツキイチ!生理ちゃん」は本当に更新がものすごく楽しみでした。同じ流れで吉本ユータヌキさん「おもち日和」、世紀末さん「殺さない彼と死なない彼女」もよく読んでいました。遠藤平介さん「三つ編み娘とヒゲ男」も最高。

 

 

わたし的ゲーム大賞は「アナザーエデン」

 

another-eden.jp

 

ソシャゲにありがちな「友だちと協力!」「他のユーザーとバトル!」がものすごく苦手だったのですが、「アナザーエデン」は完全シングルプレイのRPGクロノトリガーの加藤さんがシナリオ手がけてて、ファンにはたまらない作品でした。キャラのデザインも声もめちゃくちゃにリッチ。大ヒット。

 

とはいえ大賞と言いながら他のソシャゲはあんまり手が付けられておらずでした。恐縮。

 

ちなみにテレビゲームは任天堂一色でした。「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」は幼少期を思い出して死ぬほどヨッシーやっていました。「Nintendo Switch」はスーパーマリオオデッセイ。

DS3「ドラゴンクエストXI」もめっちゃくちゃ面白かったです、シルビアが大好き。

 

 

わたし的VODオリジナル番組大賞は「バチェラー・ジャパン」

 

www.amazon.co.jp

 

一般の人の恋愛に対してこれだけああだこうだ言いたくなるの、ものすごく久々な感覚でした。完全に「あいのり」以来(今Netflixでやっていますが)。テラスハウスより断然バチェラー派!会社の先輩方と毎週盛り上がった記憶があります。すごい出演者のソーシャルストーカーしたり。笑

「ドキュメンタル」「カリギュラ」も最高ですよねえ…。来年はNetflixのオリジナル海外ドラマとかもっと見ようと思います。

 

ただしバチェラーに触発され海外のリアリティショーに火が付き、「Are You The One?」「Ex on the Beach」を見まくってしまい……もしかしたらシーズン2物足りないかもしれません。

 

 

わたし的WEB記事大賞は「ルギアをオカズに抜き続けて人間の道を踏み外しかけたが、友達のおかげで助かった話」

 

www.doncry.net

 

なんだ下ネタか、と思わないでください。いや全然下ネタなんですけど、ものすごい面白かったです。まさにインターネットの海に解き放たれた衝撃作。伝説のポケモン・ルギアに性的興奮を覚えた体験談ですよ。圧倒的な描写、展開にめっちゃくちゃ笑いました。最高ですよねえ、すごくインターネットぽくて。

 

 

も最高でした。下世話なエントリーもちらほらありますが、インターネットはそういうところが大好きなんです。

 

まじめなエントリーでいきますと、「世界は「夢組」と「叶え組」でできている」がめちゃくちゃに刺さりました。ものすごく腑に落ちて、心が軽くなったのを覚えています。

 

このあたりの分析も印象的で面白かったです。WEB記事は取りこぼしものすごくありそう…。

 

 

わたし的尊い大賞は「♯花まる」

 

togetter.com

PixtaTwitterで爆発的に流行した「ちびまる子ちゃん」の花輪くん×まる子(ももこ)の妄想爆発マンガ。ハッシュタグ遡るの大好きでした…。完全に尊い

あとどうぶつの森スマホゲーム版が配信された後の「♯アポペタ」も素晴らしかったですね。。(アポロ×ペーター。詳しくはハッシュタグで検索を☆)

 

実写尊いでは高橋一生さんのインスタグラムを挙げちゃいます。酎ハイ「氷結」のPR用アカウントですが、まんまと「旅するコール(電話をかけると高橋一生さんの自動音声が聞ける)」もやっちゃいましたもん。

www.instagram.com

あとはみんな大好きビューネくんですよね…。大人ビューネくん以外に選択肢なんてなかったけど。

www.menard.co.jp

 

 

わたし的報道特集大賞「アジア、男余り1億人」

 

vdata.nikkei.com

最後にちょっと硬めの報道特集を。多くの媒体でニュースを分かりやすく解説するビジュアルデータが展開されていますが、個人的に面白かったのは日経新聞の「アジア、男余り1億人」でした。

 

タイトル通り「アジアで不自然に男性が余っている」現状を浮き彫りにするページなのですが、滑らかに動く棒グラフが気持ちよく、普段の情報摂取では意識されにくい長期間でみる社会課題に「なるほど」と膝を打ちました。

 

日経のビジュアルデータはどれも面白いのですが、10月の衆院選Twitterで分析した「誰がインフルエンサーだったのか」も興味深いのでぜひ。

 

相模原の障害者殺傷事件で犠牲になった19人の姿を浮き彫りにしたNHK「19のいのち」もすごかったです。名前が公表されていない中、「失われた命の重さを伝える」ために開設されたページ。ぜひ見てもらいたいです。

www.nhk.or.jp

 

朝日新聞の国際女性デー特集「Dear Girls」は記事にも課題意識や思いを強く感じました。羽生善治さんが永世七冠を達成した際の特集パラダイス文書が公開されたときの特集もものすごい熱量です。

 

読売新聞の浅田真央さん引退特集は泣けてきちゃうので電車の中ではやめたほうがよいと思います。真央さんのパワーを感じる写真特集でした、ぜひ。

 

来年もたくさんのコンテンツ摂取を

 

「ビジネス書より、流行りの映画観たり芥川賞読んだりするほうが仕事に活きるのでは」

 

の教えを少しでも実行できたかなあと思う1年だったと思います。

人生初の歌舞伎鑑賞やニコニコ超会議参戦も良い経験でした。神宮球場で野球観戦×2できましたし、GRAPEVINEのライブにも行けましたし、温泉やら旅行やらにも行けましたし…ううん、来年もどんどんお金と時間と体力を惜しまずやっていきたい。

そして2018年は、バズコンテンツ以外にも自分でもっと拾っていきたいなあと感じています。

 

ぜひみなさんのコンテンツ大賞を教えてもらえるととてもうれしいです…!